4/23 『米国のドライバー、ガソリン価格急騰でEVレンタルに移行』

【鈴木の独り言】
『米国のドライバー、ガソリン価格急騰でEVレンタルに移行』Reuters
https://jp.reuters.com/markets/commodities/AHSSLSHM6ZNCZNDPOQGZTGPNPY-2026-04-24/ 

 この所、電気自動車に吹いている逆風については、業界の人で知らない人はいないだろう。環境に良いという話で急拡大してきた市場が、どうもそれだけでは無く様々な問題もあるという事が少しずつ分かってきた事で、一種の「揺り戻し」が起こっている。その為、大手の自動車メーカーが工場建設をキャンセル、先延ばしを行なっている。当然、そのEV需要の低迷に合わせて、電池メーカー、電池材料メーカー、電池リサイクル企業まで、その事業計画が大きく狂って来ているという報道が当たり前のように日々見かけるという状況だ。
 個人的な感触で恐縮だが、各メーカーの電池関連予算削減の影響だと思われるが、電池関連セミナーの受講者が前年比で低迷して来ている。このままでは多くの業界人が業界を離れ、知識が薄れていってしまうという危惧もある。

 そんな中で起こったアメリカvsイランの戦争だ。その目的などは色々と言われているがここでは、単純に中東の石油の流通が止まることによる業界の影響が気になっている。ざっくり言って、電池に使う有機物(セパレータ、バインダー、電解液、NMPなど)を作るには石油(ナフサ)が必要だ。当然、その流通が止まれば、これらの供給が不安定となり、価格は自ずと跳ね上がる。一方でガソリンが高くなるって事は、電動車のメリットが大きくなるという事だ。そんな良い影響も悪い影響も同時に起こりそうなのかこのイラン問題だろう。
 
 この記事では、ガソリンの高騰とリンクして電気自動車の需要が高まっているという話が書かれている。電池関連の業界としてはこのような「揺り戻しの揺り戻し」で業界の活気が戻ってくれるのは非常にありがたいのだが、手放しで喜んではいられない。先に書いた様に、電池の原料もかなり原油依存なのだ。つまり、電池が売れる様になっても、作る為の原材料は原油不足でコスト上昇の中にある。
 また、この記事について言えば、あくまでも「レンタカー、リース」の車の傾向の天秤が電気自動車へ傾いたという記事である。つまり自動車を購入する人では無く「借りる人」がそういう傾向に動いていると言う事だ。リース、レンタカーは「ガソリンか?電気か?」という選択の影響が非常に早く出るアイテムだと思われる。つまりリース、レンタカーを使う人はガソリンか電気かを選ぶときに半年から数年の期間で、燃料費を考えた結果と言う事になる。しかし、購入組は5年~15年の間にどんなエネルギーコストになるか、それとリセールバリューで考える。つまり、挙動が遅くなると言う事だろう。

 いずれにしても、電池業界としては原材料コスト上昇問題はあっても、ガソリンの割高感のほうが大きなインパクトとなり、少し「揺り戻し」て欲しい物だと考える。

・・・と言う事でセミナー受講者がふえてくれると良いなと思っている。ご依頼お待ちしております。